糖尿病は、なりやすい体質をもっている方が、食生活の欧米化・運動不足・睡眠不足・ストレスなどの要因が長期間加わって発症する病気です。
早期であれば、食事・運動などの生活習慣を見直すことで、糖尿病の改善が期待できます。
糖尿病が怖いのは、発症しても無症状のことが多く、気が付かない間に合併症がかなり進行していることがあるという点です。
三大合併症として眼、腎臓、神経が障害されますが、これらが進行することにより失明、透析導入、足壊疽など重篤な合併症に至ることがあります。
さらに、糖尿病は心疾患や脳血管疾患など全身の血管の動脈硬化において極めて重要な危険因子です。
単に血糖値をコントロールするというだけでなく、これら合併症の出現、進展をいかに防ぐかが糖尿病治療の目的の一つです。
ある程度進んでいる場合、血糖値のコントロールとともに、高血圧・脂質異常症・高尿酸血症などの治療が合併症予防のためには重要です。
当院では、ひとりひとりに合わせたオーダーメイドの治療を行い、単に血糖値の変化だけではなく、全身の血管合併症を未然に防ぐことを目標にしております。
また、糖尿病専門医であるだけでなく腎臓専門医でもある立場から、特に糖尿病性腎症の発症や進行の予防に力を入れております。